看護師の通勤事情は、夜勤も考慮するとなるべく近い方が負担を軽減できると考えられやすい。通勤時間が長くなるほどプライベートの時間を削らなければならなくなり、ストレスを発散する時間を確保できなくなるためだ。また、育児も並行して行っている看護師も多く、その意味でも通勤時間でかかる余分な時間をプライベートに充てる価値は十分にある。ただし、勤務地の近くばかり賃貸物件を探していると、引っ越しする場所が限られてしまい家賃が高くついてしまったりとデメリットも見逃せない。アクセスの良い場所は基本的に家賃が高くなりやすいため、通勤にかかる費用と比べながらどれだけ費用を抑えられるかがポイントとなるだろう。
また、あまり近くに住んでいると同じ勤務地で働く看護師と出会う可能性が高くなり、気軽に出歩けなくなるケースも珍しくない。プライベートでも職場の同僚と顔を合わせやすくなるため、公私をしっかり分けて生活したいと考えている看護師にとっては多少通勤時間がかかっても離れた土地で生活した方が気持ちが楽になるのだ。もちろん、仲の良い同僚が近くに住んでいる場合は職場近くに住むことでストレス発散になる可能性もあるため、最終的には職場ごとに離れて暮らすのが良いか近くに住んだ方が良いかは変わってくるだろう。通勤時間は単純に時間がかかる、かからないだけでなく、職場とどれだけ離れているかで生活環境ががらりと変わりやすいことも覚えておく必要があるのだ。以上を踏まえて、看護師の通勤時間は短い方がいいのかどうかを考えてみてほしい。